そろそろ年賀状の準備をしなくてはという時期が今年もまたやって参りました。
写真の本は私のバイブル的な「日本料理 龍吟」という本。
気持ちが行き詰った時、メニューに困った時、料理本ですがレシピすら載っていないこの本を幾度となくめくりました。
日本が世界に誇る名店、龍吟さんにお伺いした時シェフの山本さんに「大切にされているお言葉を書いていただけませんか」とご無理をいって書いて頂きました。
料理人だけがわかるこの嬉しさ。
本の中にも出てきますが
「料理が好きで料理人」
この言葉を見返し、心の糧としております。
何故自分の心にこの言葉が響くのか。
自分は初めの頃、料理を仕事としか捉えられずに過ごしていた時期があります。
そしてその頃に出会った先輩がいて、それから毎年のべ15年ほど年賀状に
「料理好きになれ」
という言葉を書いて送って下さいます。
次の年は「もっと料理好きになれ」
それから毎年「もっと」が増えていきます。
「もう料理好きなつもりやねんけどなぁ」
「先輩コメント考えるの面倒くさいんちゃうかな」
そんな事を思っている中で山本さんに書いて頂いたこれを見た時、スゥーっと自分の中にその言葉か染みこむ感覚は忘れる事が出来ません。
さて先輩、今年も書いてくれるのでしょうか
それを見て初心を忘れないように。
「もっと」料理好きになるように、探究心、向上心をもって歩んでいきたいものです。